ダウンスケールとは
福島第一原発1号機は、換気装置で空気を浄化したうえで、8日夜に原子炉建屋の二重扉を開放しました。9日には、1号機の原子炉建屋に作業員が入り、冷却システムの導入に向けた現場確認を進めました。10日の調査では、原子炉内につながる配管の近くで1000ミリシーベルト以上の放射線量が測定されました。それでも、1号機の格納容器の中にためている水の量を把握するため、水位や圧力を測る計器の調整を続けました。
そして、水位計を調整した結果、原子炉水位がD.S(ダウンスケール)ということから、燃料頂部から5メートル以上低いことが明らかになったそうです。燃料棒が4メートルですから、大変な状態であることが確認されました。
あれほど水を注入しているのに、圧力容器の水位が上がらないのみならず、格納容器の水位も不明なようで、注入した水の行方と、今後の1号機の冷却に大きな不安が感じられます。現場で戦う作業員の方の頑張りに敬意を払うとともに、的確な対応を期待します。
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